第2期中期活動目標

  
平成21年9月18日
 
徳島県立博物館
 

 近年, 生涯学習社会の進展など,博物館をとりまく状況は急速に変化してきました。これまでの資料の収集・保存や調査研究,展覧,普及教育などの事業に加えて,学校教育の支援や社会貢献,博物館活動への県民参画など,新たな課題への取り組みが求められるようになってきました。その一方で財政状況悪化による運営予算の削減,事業評価,および公的施設の運営の見直しなども進められるようになってきました。
 こうした状況の変化を踏まえ,徳島県立博物館では平成16〜20年度の5年間に推進すべき活動の目標を,第1期中期活動目標(以下,第1期目標)として定め,点検・評価をおこないながら事業の改善と活性化をはかってきました。平成20年度をもって第1期目標の期間が終了したことから,これまでの成果を踏まえながら第2期目標(平成21〜25年度)をまとめました。

1.第1期中期活動目標の総括

 第1期目標にもとづいて活動を進めたことにより,事業の目標が明確に可視化され,達成度が客観的に示され,経年的な傾向から将来を予測できるようになりました。さらに,それらのデータを考察することで課題や問題点が明らかにされるようになり,このような情報の共有が館員の意識改革を促すきっかけとなりました。そして,利用者にとって満足度の高いサービスを提供できるよう努めてきました。
 このように,第1期目標には博物館活動の改善・活性化に一定の成果があったと考えられ,その成果は年報第14〜18号において公表されています。

2.第2期中期活動目標の策定の経緯と目的

 第1期目標にもとづく活動が終わる平成20年度,博物館法の一部が改正され(平成20年6月),運営状況の評価と運営の改善に必要な措置を講ずるための努力義務が盛りこまれました。これを踏まえ,よりよいものとするよう次の第2期目標の策定に向けて検討を進めました。そのなかで,第1期目標では,博物館の事業が県民にとってどのような意義があるのか,わかりやすく示されていなかったのではないかと考えました。そこで,「県民とともに」を基調として,博物館の使命(存在意義や役割)をわかりやすい形で示したうえで,個々の事業やその目標,評価指標を位置づけることにしました。これにより博物館の事業全体を見渡せるようになり,個々の事業の意義や目標,評価指標の理解も容易になるのではないかと考えました。

3.徳島県立博物館の使命

徳島の自然・歴史・文化の宝箱
−県民とともに成長する博物館−

 徳島県立博物館は,徳島の自然や歴史,文化についての資料・情報にもとづく学びの場として,県民のみなさんとともに成長していきます。「知」知と出会う博物館
博物館は,徳島の自然・歴史・文化についての情報を発信し,県民のみなさんとともに楽しく学ぶ場を創ります。
「探」地域の魅力を探る博物館
博物館は,徳島の自然・歴史・文化について県民のみなさんとともに調べ,地域の魅力を見つけます。
「伝」未来にまもり伝える博物館
博物館は,徳島の自然・歴史・文化についての資料を県民のみなさんとともに集め,「みんなの宝」としてまもり,未来に伝えます。博物館では,効率的な運営を心がけながら,以上の使命を実現するために努力していきます。

4.第2期中期活動目標の推進方法

 中期活動目標とは,使命を実現するために,今後5年間(平成21〜25年度)の活動目標を事業ごとに定め,年度ごとに評価を行うとともに,事業改善につなげていくためのものです。その推進にあたっては次の点に留意します。・中期活動目標は,博物館協議会に諮ったうえで公表します。
・それぞれの活動目標にもとづき,年度計画を立てて活動を推進します。
・年度末には活動実績の評価を行い,その結果を年報やホームページに掲載するとともに,次年度以降の活動計画に反映させます。
・活動実績および評価の結果について博物館協議会で議論していただき,外部評価意見としてホームページに記載するとともに,出された意見を次年度以降の活動の改善に役立てます。
・活動目標と評価指標・目標値については毎年度見直しを行い,必要があればより適切な形に改めます。
 

5.事業別の中期活動目標と評価指標

 徳島県立博物館の使命を実現するためにおこなう事業は,つぎのとおりです。・「知」知と出会う博物館:展示,普及教育,情報の発信と公開,およびシンクタンクとしての社会貢献
・「探」地域の魅力を探る博物館:調査研究
・「伝」未来にまもり伝える博物館:資料の収集・保存と活用
・効率的な運営:マネージメント(経営) 以下では,事業ごとに中期活動目標の項目,評価指標,および目標値などを示します。

 

1.展示

 県民のみなさんが楽しく学べ、新しい発見や家族のふれあいのきっかけとなる場を創り出します。実物資料や最新の情報に基づき、徳島及び関連する地域をはじめ世界の自然や歴史、文化について幅広く展示します。(使命:「知」知と出会う博物館)

2.普及教育

 徳島の自然や歴史、文化について体験したり、楽しく学ぶことができる多様な学習機会を提供することにより、学校教育や県民の生涯学習を支援します。( 使命 :「知」知と出会う博物館 )

3.情報の発信と公開

 博物館の催し物案内等だけではなく、 博物館活動に関するさまざまな情報をより多くの人に知ってもらい、 博物館を有効に活用する利用者が増えるよう、インターネットや様々なメディアを通じて積極的に情報を発信します。(使命:「知」知と出会う博物館 )

4.シンクタンクとしての社会貢献

 博物館は、博物館活動を通じて様々な資源(資料・情報・学芸員の知識)を蓄積しているシンクタンクです。これらを活用し、自治体や地域社会、学会等の事業推進に貢献します。(使命:「 知」知と出会う博物館)

5.調査研究

 徳島の自然や歴史、文化に関する基礎的な研究および博物館学的調査研究を、県民のみなさんおよび関連機関と連携しながらすすめ、新たな事実や価値の発見に努めます。また、成果を博物館のいろいろな活動へ還元するとともに、地域の魅力を引き出すよう努めます。(使命:「探」地域の魅力を探る博物館)

6.資料の収集・保存と活用

 徳島と徳島に係わりのある地域の自然・歴史・文化についての資料を県民のみなさんの協力のもと、様々な手段で継続的に収集します。集めた資料は「みんなの宝」として整理・保管し、未来に伝えます。収集した資料は、調査・研究や展示で利用するほか、他の博物館や研究者、マスコミなどへ積極的に貸し出しや提供をはかり、様々な形で活用します。(使命:「伝」未来にまもり伝える博物館)

7.マネージメント(経営)

 利用しやすい博物館とするための施設の改善、博物館活動への県民参画の仕組みづくりの検討、職員の意識改革と資質の向上、適切な博物館評価システムの確立等により、博物館活動の改善と活性化、利用者の増大を図ります。(使命:効率的な運営)

 


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